五感想

 今回は、前京都府立大学安井昭夫様のご好意で雲が畑林業関係者5名と雲が畑林業センターで交流させて頂き話し合えたこと、そして現地を案内して頂きましたことにまず感謝いたします。
ありがとうございました。

 冬編の五感散歩は私たちだけで歩き、感じる催しでした。2回目の今回は雲が畑森林組合の人や林業研究家の話しが直に聞けました。

 雲が畑は、鴨川水系の1/4の水量を有する、住民は700名程度で内、小中学生は約70名、林業専業も5〜6軒あり、若い人が生活の基礎を都会から雲が畑に軸足を移して来ている、3所帯同居が多い、おかみさんが元気(後で雲が畑の林業センターに置いてあった「京都の林業」(2000年3月号)と言う小冊子で、林業地域に新風を!−京都市内のホットな林業女性グループーとして鴨川の源流で活躍している「雲が畑みなもと会」を知りました)など鴨川の源流に住むことを誇りに思い、地域のことをいつも真剣に考えておられる、活力のある頼もしい地域だと言うことが分かりました。

 北山杉と言う原木丸太から床柱になるよう付加価値の高い処理・育成という大きな特徴を有しています。そのことが一般の杉・桧中心の林業地域での少ない体験から観ると”ずいぶんと考え方が違うものだ”と感じました。
 一般林業が輸入材やWTOに押され窮地に立っている状態からみると10〜15年の時間差が有ると見えました。

 若い人と女性の活気あるエネルギー、お年寄りの知恵という宝、都市化、雲が畑に軸足を移した人達の都会の感性を、地域に密着した活動と都市との交流で”森の包容力と森の文化そして森の産物”を都市に発信して頂きたいものです。

 都市住民も”文明の前に森林が有り、文明が滅びた後に砂漠が有る”と感じます。雲が畑と出町が共生し、共に楽しみながら継続できることで、がんばりたいものです。

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